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知・情・体

三位一体の総合幼児教育

 人が人として、よりよく生きていくために、京都きらら学園では三位一体の総合幼児教育を推進しています。幼児の発達の特質に根ざした、知(ことば)・情(リズム)・体(うごき)の活動をそれぞれ有機的なかかわりをもつものととらえ、幅広い活動を継続的、総合的に展開することで、偏りのない幼児の全人発達をめざす、当園独自の教育実践です。
 知とは「ことば」、たましいと人格を育む言語感覚、情とは「リズム」、感性と思いやりを育むリズム感覚、体とは「うごき」、やる気とがまんを育む身体感覚、それぞれを養います。3つの感覚を総合しながら、偏りのない幼児の全面発達を目指しています。

子どもとともに育つ

「親子共育」を提唱

 子どもの豊かな育ちの上で、もっとも大切なのは、ご家族、とりわけご両親との関わりです。京都きらら学園では、早くから「親子共に育つ」を理念のひとつとし、園と家庭の連携を密にしながら、親子共育を進めてきました。幼児は環境の子。まわりの環境に良きにつけ悪しきにつけ順応していくのが、幼児の育ちの道すじです。まわりの大人、生活をともにするご両親の関わりや働きかけが、子どもの将来を左右する大切な鍵となります。
 でも、けっして難しく考えることはありません。自然な生活環境をたださりげなく、淡々とくりかえす。その中で、親子ならではの絆=信頼関係が育っていきます。

たくましい脳を育てる

脳の発達に即した経験を

 人は、140億とも150億ともいわれる膨大な数の脳細胞を持って生まれてくるといわれています。生後、周囲の環境からの刺激によって、脳は発達していきます。脳は、通常3歳頃までに60%、6歳頃までに85%、10歳頃までに90%、あとの10%は20歳ぐらいまでにゆるやかに成長します。つまり生まれてから小学校に行くまでが、脳の発達にとってもっとも重要な時期であるといえるのです。
 京都きらら学園の教育は、たくましい脳を育てることを目指しています。脳の発達の原理にのっとって様々な経験を積み重ねることで、人間性の核としての「脳」を、大きく、たくましく、豊かに育てていこうとする教育なのです。

根っこを育てる

大らかに、気長に見つめていく

 たくましい脳を育てる、ということは人としての根っこを育てることです。幼児教育とは、教え込むことでも、小学校教育の準備することでもない。人間性の基礎がはぐくまれるという幼児期の特性に根ざした教育を実践することに他なりません。
 たとえば言語活動では、もじやことばを理詰めで教えることよりも、日常、自然態生活環境の中のもじやことばの質と量及び経験を通して、もじやことばに対する興味、関心を引き出し、文字言語感覚回路の強化、活性化をはかることが重要です。
 適切な環境と経験を与えて、大らかに、気長に、子どもたちの成長を見つめていく。それが大切な育ての姿勢だと思うのです。

時代を見据えた実践

生活教育、感覚教育が大切

 とかく目先の結果ばかりを求めがちな現代の時代相を反映してか、先を急いだ小学校の先取り教育や準備教育、知の発達ばかりにこだわる知育偏重の教育が持てはやされがちです。しかし、“お勉強”を強要する知育偏重早教育は、子どもの自主性、主体性を損ね、学ぶことへの興味や意欲をも損ねてしまうことになります。
 核家族が進み、加えて少子化、また地域の関係性が薄れたり、自然そのものが生活から遠ざかったりと、個の発想を生むための土壌が、必ずしもゆたかとはいえない現況がある中では「自由保育」も難しい。
いまはやはり、人間性の基盤が育つ“脳学習”を基本に、生活教育、感覚教育が大切です。

「人間力」の育成

京都きらら学園が目指す教育

 幼児教育は知識や技術の教育ではありません。それ以前の、知性や理性を啓発するものとしての感覚教育でなければなりません。幼児の脳の発達過程に即した、豊かな環境と、バランスのとれた豊かな経験、すなわち豊かな日常の生活こそが、子どもたちの大切な脳を刻一刻と育てているのです。
 京都きらら学園では、「知・情・体三位一体の総合教育」を標榜しています。知・情・体が相まって、ひとりの人間をかたちづくるものです。人間性の根幹が育まれる幼児期は、人間性の全体にわたって、総合的に、全方位的に教育がなされなくてはならないというものです。
 要するに、「人間力」の育成に他なりません。

創造性をひらく幅広い活動

~ 教育内容 ➀ ~

 京都きらら学園では、幼児の基礎能力開発のための諸活動をふんだんに取り入れています。決して知育偏重ではない、豊かな創造性をひらく基礎能力としての知性・感性の啓発に積極的に取り組んでいます。
 日常の保育活動は、プリント教材などを用いた日課活動、自由遊びを中心とします。担任の他に、専科の講師を招き、音楽、茶道、華道、英語、体操、書き方、珠算、絵画、音楽リトミックなど、幅広い活動を展開します。
 幼児の体力作りを重視し、薄着、裸足を奨励しています。担任教諭は原則的に、1クラス2名の複数制としています。

健脳食で健康な心身を育む

~ 教育内容 ➁ ~

 健康な体を作る基本は食生活にあります。京都きらら学園では、「健脳食」を取り入れています。これは、心身を健康にして大脳の発達を促すと言われる、アルカリ性食品やカルシウムを多く含んだ、かみ応えのある和食の献立のことです。主食は五分づきの玄米と麦を7対3で混ぜ、よく噛んで食べるようなものにしています。
 おやつは、木の実や昆布、いりこやさきいかなどを出しています。噛み応えがあり、毎日少量ずつ常食することで、脳のはたらきをよくし、たくましい心身を育てることに寄与できると思います。
 健脳食を続けていると、どの子も精神的に安定し、何をするにも集中できるようになります。

薄着、裸足で生命力の躍動感を

~ 教育内容 ➂ ~

 京都きらら学園では、薄着、裸足を奨励しています。
 薄着での生活は、自然の気温の変化に慣れさせ、自律神経を鍛えるのに有効で、自分自身で体温を調整する力を養います。そのことが、風邪を引かない丈夫な体作りへとつながっていきます。さらには、寒いときにも薄着で過ごすことで、たくましい精神を養います。
 「老化は足から」のことばの通り、足の裏には内臓をはじめ、全身につながる自律神経が集中しています。裸足の活動による足裏の感覚刺激が脳神経に伝わり、全生命力の活性化、精神的躍動感を引き出します。裸足で走ることで脳の働きが活発になり、認知機能が向上したと研究もあるほどです。